のれんの色彩については、藍色、焦げ茶色など、暗色系が多く用いられます。これは日本人が古くから好む色合いと同時に、もともとは防寒や日除けなどを機能的に効率よく発揮させるためではないかと思われます。
また、商店などにおいては店の風格や品格を上品に表わすシンボルとして使用されていましたから、あまり派手なものは好まれませんでした。そこに日本の粋を感じずにはいられないのは私だけでしょうか?
のれんの素材ですが、現代でも基本的には天然繊維の木綿が好まれているようです。化学繊維などもないわけではないですが、昔ながののれんの風格を出したい場合はやはり、光沢感や軽量感がある化学繊維よりは、しっとりと上品に仕上がる木綿などが好まれているそうです。のれん専門店に聞きました。
のれんというとどうしても寿司屋や料亭などの店先に掛けてあるものを想像してしまいますが、風呂屋などでも昔から大きなのれんが使用されていましたし、民家でも家の中の間仕切りとし使用されていました。
また種類も縄を並べて垂らすものや、木製の珠を糸で繋ぎのれん状にしたものなど、さまざまなものがあり、私たちの生活で古くから活用され続けてきたのです。